「私を含め、多様な国々から参加しています。私たちにとって、平和構築や平和維持のプロセスを包括的に理解することは非常に重要です。このプログラムを通じて共有された知識や経験は、私たちの視野を広げるうえで非常に価値のあるものでした」 2025年2月 プライマリー・コース 参加者 令和7年度プライマリー・コース日本人研修員の募集を開始しました。国内研修:令和7年(2025年) 11月3日(月)~11月30(日) ※10月にオンライン事前研修を2回実施予定 海外派遣:令和8年(2026年)1月以降(1年間) 詳細はこちら 01.国内研修 国内研修は、合計4週間のオンライン事前研修と対面研修からなり、すべて英語で実施されます。対面研修は東京都内及び東広島市等で行われます。また、講師は国際機関の現役・元職員や平和構築・開発分野の専門家、広島大学教員等で構成されます。 国連の活動や原則となる指針、紛争を予防し対処するための多国間アプローチ、SDGsや国際条約といった経済・社会・環境などの枠組み、先端技術や社会の変化がもたらす平和構築と開発分野での新たな課題など、実質的な知識の向上をはかります 変化の理論やジェンダー主流化、モニタリング・評価など様々なプロジェクト管理に関する手法や、コミュニケーションや交渉力といったソフトスキルを含め、業務に直結する実務的なスキルを育みます 国連で求められる業務遂行能力の向上や、人事や採用に関する知識の強化、キャリア・プランニング、応募書類や面接の対策、メンタルヘルスなど健康や将来に関する考え方を取り入れることなどによりキャリア形成のためのスキルを高めます 原爆投下による焼け野原からの復興と開発、また、軍都から平和都市への転換、という広島の歴史と現在の姿は、平和への強いメッセージと対話の重要性を象徴しています。平和と復興を目指し続けてきた広島の人々からも学びます 02.海外派遣 国内研修修了後、日本人研修員は平和構築・開発分野に携わる国際機関の海外事務所等に国連ボランティア(UNV)として1年間海外派遣されます。 平和構築・開発を担う専門家になるためにはフィールドでの実務経験が欠かせないため、海外派遣は国内研修で習得した知識やスキルを現場で実践する貴重な機会となります。 求める人材 今後、平和構築・開発分野に携わる強い意志を有し、困難に立ち向かう方を求めます。法律、行政、教育、保健・衛生、環境、調達、IT、人事、財務、広報など、幅広い分野の方を求めます。詳しい要件は応募要項をご覧ください(5月ごろに公開予定)。 令和6年度プライマリー・コース 2024年度(令和6年度)プライマリーコース(2025年1月26日~2月22日実施)では、日本から13名、バングラデシュ、フィジー、エルサルバドル、ウクライナ、レバノン、パレスチナ、マリ、南スーダン、ウガンダ、アフリカ連合委員会(AUC)から10名が参加しました。 研修員は、国際機関、NGO、政府機関、民間企業出身者からなり、国連や国際機関の現職職員、元職員、広島大学教員、修了生など計36名が講師を務めました。 本研修コースでは、4つの核となるテーマに焦点を当てました。 平和構築、国際開発、国際機関に関する実質的な知識 国際機関で効果的に働くためのスキル キャリア形成のためのスキル 広島からの平和のメッセージ また、国連2.0政策文書で言及されている「Quintet of change(変革の五重奏)」に関連するトピック、戦略的先見性、オープンソースデータの活用、人工知能(AI)等に加え、現場における基本的な安全管理について、多彩な講師陣が研修員を指導しました。 広島滞在中には、広島平和記念資料館を訪れ、被爆者の小倉桂子さんから1945年の原爆投下当時の体験談を聞く貴重な機会を得ることができました。 国内研修終了後、日本人研修員13名は国連ボランティア(UNV)として1年間海外に派遣され、それぞれの派遣地で活動を始めています。 令和7年度プライマリー・コース日本人研修員募集ページはこちら